ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか １２話

『ベルにおぶってもらうヘスティアに恨めしげな視線を送るリリ』やヘスティアの「ベルくんだって汗臭い娘は嫌だろう？」を聞いて体臭チェックするアイズなど、キャラの見切れ方が可愛らしい冒頭。

定番の入浴覗きイベント→バレる　の流れで不可抗力にも関わらず問答無用に殴られたりすることもなく、それどころかむしろ無垢なベルをからかってる感じが好感ではあったけども、ここではアイズのリアクションが一番印象的で、前述の体臭チェックといい『戦姫』と恐れられる彼女の不器用でも一途なベルへの好意が伺えるところがポイント。

リオンさんの仄暗い過去のエピソードは直後の展開の伏線的なものだけども、ここまで見てきたらもう言わずもがなではあるけども一攫千金・富や名声を求める冒険者で成り立つ社会の性質の悪さが伺えて、対照的にベルたちが輝く構図となっている。

先輩冒険者らの妬みによる人質を盾にした決闘と言う名の私刑、決して気分のいいものでは無いけども新人への洗礼というよくある流れではある。ここではそれを促したヘルメスのほうがより陰湿で、ベルを試す様子が伺えるが動機はどうあれやはりいい気分はしない。ヘスティア激おこで有耶無耶になった決闘の結果といいもやっとするものの今後の描き方で印象は変わってくるかも…と思ったら急展開の予感で回収されるか不安になってきた…

『神威を解放した』ヘスティアにようやく神様らしいとこが見えて、もっと早くこうなっても良さげではあるけどもでも普段優しいけど怒ると凄い怖いカーチャン的でこれはこれで魅力的。

総じてここ数話ちと刺激に欠ける印象だったのがくっと締まった内容になってて良かった。最終回に期待したい。