アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

終わりのセラフ12話(終)

シノアや優一郎と仲間たち、ミカエラのそれぞれの束の間のひとときを今期の余韻のように描く一方で、人類社会のきな臭さを今後の伏線として静かに語り始める。しっとりとしたジャズを背景に流れる静かな時間は、文字通りグレンが曲を止めたことで終わりを告げる。

フェリドが人間社会の何者かに通ずるようなシーンでの幕引きは、直前のグレンとの関わりを想像させられて、それがミスリードかなんなのか定かではないけども、強烈に後を引く締めくくり。

あれっこっから先が面白いんじゃないの!?

これで終わるの?だから「終わりのセラフ」なの?(混乱

とか取り乱してたら続きがあるようで。10月らしいけど劇場版とかはやだなあ…

ともかく、こっから先は面白くなりそう。今回の幕引きのようなインパクトある展開を今後に期待したい。

 

総評

脅威による人類の危機、人類と吸血鬼の互いの命運をかけた戦い、的読み方に別れる友…異能バトルモノとして定番の展開をなぞってきた本作。キャラの言動や物事の展開など、至ってノーマルで、終始インパクトにかける内容ではあった。

それでもストーリー自体は退屈なものではなかったし、楽しめるラインのものではあったので完走することが出来た。

梅津さんによるOP映像も見事でしたね。赤い羽根の上でクルクルするクルル、振り返り歩くフェリドの左手、優一郎の振るう剣の動き、弓を放ったあとの与一の膝をつく動作、どれもカッコイイ!

特筆すべきは「水彩画のような背景」の素晴らしさと、アニメ的に記号化されたキャラやモノとの間にある「線の太さ」で、交わらないような異なる切り口の画が太い線を隔てることによって不思議と調和する。光景を見ることがとても楽しい作品でした。

最後の最後に続きが観たい!と思わせる幕引きが良かったです!終わらないでセラフ!(意味不