アニメられる日々

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えとたま12話(終)

チュウたんとのラストバトル。3DCGによるダイナミックな映像が圧巻。

バトルが佳境に差し掛かった時、店長(神)が降臨し、こんな有様なら十二支いらないんじゃないか?と彼女らの処遇をタケルに求める。そんな状況をよそにバトルは進み、チュウたんの干支魂の浄化に成功。

この最高に緊迫しかつ湿っぽくなって、ちょっとムズッと恥ずかし痒くなってきたところでチューたんがデレるところから始まる一連のコントが凄く絶妙なタイミング。

タケル 「あの…」

店長(神「答えが出たか、人の子よ」

タケル 「すいません ちょっとどいていただけますか」

店長(神「えぇっ!?」

タケル 「テレビとどっ被りなんで」

店長(神「アッ…ハイ…」

ここ良かったなあw「アッ…ハイ…」のサーセン感ある演技が最高。

シリアスとコミカルとのシフトチェンジの絶妙さが際立った回で、どちらかがどちらかの雰囲気を壊すということもなく、また皆がわだかまりをきちんと解いた上で日常に戻っていく締めに綺麗に着地した。これは「滅」されてもケロッと戻ってくるなどこれまでの積み重ねがあってのもの。シリアスなシーンのために辻褄を合わせるでなく、コミカルに疾走していく中をシリアスで埋めていってるかのような設定・構成・展開が功を奏した。爽やかな視聴後感。有難い。

 

総評

自由奔放・わがまま気ままなにゃーたんが中心となって巻き起こるドタバタなエピソードの数々が可笑しく、にゃーたんの見せる多彩な表情が可笑しければ、干支娘のそのモチーフとなった動物的特性などを生かしたキャラ性からくる可笑しみもあり、バトルやチュウたんをめぐるエピソードも上手く盛り込んで、とてもバランスよく最後まで駆け抜けていった。ドタバタコメディの「型」のような隙のない完成度。

3DCGを用いた表現では個人的に今期最も気に入っていて、キャラの表情と動きの演技、その変化の加減速度など、限りなくアニメーション寄りのモチベーションで作られているところが嬉しい。GCは実写に迫っていくよりもアニメに迫っていくほうが良いと個人的に思っているので。

画的にも内容的にもどこか懐かしく、また新味も見られた魅力あふれる楽しい作品でした。