アニメられる日々

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響け!ユーフォニアム13話(終)

とりあえず観終わって、良かったです。最高。でも欲を言わせて貰いたい。

あと数話欲しかった…久美子が壁にぶつかって、それを乗り越える兆しが見え始めての前話の引きまでじっくりと描き続けて来れたのが、その顛末を見届ける前にコンクールまで飛んじゃうのはほんと惜しい。

いやそりゃなんだかんだあって久美子が頑張った結果っての想像はできるけども、できるけども!想像で補うんでなく物語としてそれを楽しみたかったの!

でもしょうがないか…一応区切りをつけなきゃいかんのだし、これまでを振り返ってみても削ってよさそうな無駄なエピソードも無いし…2期あるかどうか分かんない状態でコンクール前に終わっちゃうのもいいのかどうかわからんし…

(心頭滅却)

さて、目覚ましより早く起きてた久美子の、静かに燃えている様子が伺える冒頭。

Oh…ポニーテール…ビューリフォー…ワァオ

髪を結わえるってのは吹部の演奏に関わるものなのか、久美子の心境の変化なのかがよくわかんないけども、とりあえず見惚れておくことにした。

3年生組のコンクールに対する意気込み、葉月と秀一の今、久美子を常に見ている秀一…どれもいいんだけど、見てていいな…としみじみ思える程度で困るw

音合わせでファー↑と音量が盛り上がっていってペットボトルの水の水面が共振して波打ってるとこなんか涙がブワッと出てきたんだけど、なんで涙が出てきたのかわからん…

今回は、音楽や映像表現に造詣が深い方のほうが、いろいろ語りたい部分があったと思う。感覚に訴える部分が多いというか。

あすかの「ずっとこのまま夏が続けばいいのに…」に対して、久美子が「何言ってるんですか、今日が最後じゃないですよ。私たちは全国に行くんですから」の件は良くって、その言葉に対するあすかの表情や返答がまた冷めていて、あすかの掴みどころのない内面が一片をかいま見えた気がした。あすかはちょっと前の久美子に似てて、『部内抗争の果てに鎧を身に纏った久美子』って感じの子なのかもしれない。

1話と重なる結果発表で、結果を言わないところがなんとも憎いけど、おそらく全国に行けたんでしょう。もう少し、吹部の子たちの日々の奮闘が見ていたかった。そんな寂しさの残る視聴後感。続きが観たい。ぜひ続きを。

 

総評

熱を持ち続ける麗奈と、一度は冷めかけてた久美子が、モチベーションは違えど同じ高校・同じ吹部に入り、なんとなく決まってしまった「全国を目指す」で揺れ動く各々を久美子視点で描いていくところが面白く、様々なモチベーションを持った部員たちの個性がリアリスティックに描かれてて見応えがあった。

スポーツ漫画のような熱を持った部活モノの文脈を、文化系部活を舞台に描かれてるところもコンニチにあっては新鮮で、万人が納得するような中庸でなく、価値を選択し描いていく姿勢が作品を印象深いものにしていた。

それだけに、最終話はちょっと残念。いや、最終話自体はいいんだけど、その前にあと数話挟んで欲しかったし、この厚みなら2クールはいけたと思うんだけど…って言ってもしょうがないか…

ともあれ圧倒的な映像と心象描写が最高で、あれこれ語りたくなるアニメでした。有難うございました。