アニメられる日々

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ニンジャスレイヤー・フロムアニメイシヨン13話

ここ数話は特別言及したいと思える回が無かったんだけど、今回のエピソードは実に良い。

淡々と任務をこなし、目撃者はか弱きものでも躊躇なく殺す。依頼を受けて兵器や薬品の対人実験を行うサイバーツジギリ、「シルバーカラス」・カギ視点でのエピソード。

末期の病魔に侵され、おそらくニンジャになればそれを克服できる。そう思ったかもしれない男・カギが、サイバーツジギリになって人を殺めてでも生きようと足掻いたが、それでも病は治らないと知る。絶望の果てに思考を停止したような、冒頭の彼を思うといたたまれない。

そんな男が、コインランドリーで出会った少女に何を思ったのかはわからないけど、仄暗い世界の、決して良くない治安のなか、ひとりでコインランドリーに来る少女の胆力と屈託のない笑顔に、長い人生ならばいずれ得られたであろう「我が子」を見たのではないだろうか。

このへんは治安は悪くないが気をつけて、と父性を発露して去るカギ。その後ソウカイヤのニンジャが少女を襲うが、戻ってきたカギがソウカイニンジャを倒す。ここでカギは、その少女が只者でないことを知る。この少女が何者かってのは観てるこっちはわかるんだけども、カギにはわからない。そういう視点の一貫性が彼女・ヤモトをカギ視点で見る世界の奥行きを演出している。

余命幾ばくもないカギが、ヤモトにカラテを伝授することに余生を賭す。やはりこれは使命感ではないと思う。何かを伝え残したいという欲求、子に何かを託したいという欲求、いや単純にこんな子欲しかったな、とか死してなお生きたいというヒトの未練とか恐れとか、自分の生に意味付けをしたいなど、そういったものが複雑に絡まって、それを自己の内面でろ過した結果がそうなんだろうと。

ある日、無謀な任務からからがら帰宅したカギ。大量の吐血。無謀な任務は、おそらく依頼人によるシルバーカラスの「使用期限」を知っての使い捨て行為か。そんな彼のおそらく最後の任務は「近隣に潜伏中の女ニンジャを始末すること」。ここで次回へ続く。

ストーリー的には王道だけども、見事に作品に組み込んでる。完璧なフォームというか、個性を出しつつビシっとそれはもう見事に型にはまってる。面白い。藤原啓治さんの演技がまた良かったねえ。あとちゃんとアニメになってるとやっぱ観ごたえあるぞ!次回もこの調子でどうかひとつ!