Classroom☆Crisis 1話

霧科コーポレーションを舞台に、報酬未払いに蜂起した労働者達による身代金目的での人質事件の模様と、霧科科学技術学園での登校風景と、試作ロケットを前にしてのA-TEC室長・カイトと校長とのやりとり、それらが教室でひとつとなる展開が見事で、とてもいいスタート。

来るはずだった転校生が来ないのと人質事件が重なり、時間内に身代金を届けなければ…という状況なのに時間がない！というところで元レーサーというカイトが試作ロケットで最短距離で届ける！というところにさり気なく「元レーサー」のもつ意味をカイトの震える足で表現したり、そういうことなら自分がと勝手に試作機に乗って飛び出したイリスの、その時にはじめてこの世界が火星に作られた人口都市・「第4東京市」であることがわかる、ロボがドンパチしなくてもドキドキワクワク出来るんだ！と嬉しくなるね。親近感あふれるSF、目の付け所が嬉しい。

企業と宇宙開発と学園との結びつきが、そこで働く大人たちの大人らしい言動で引き締まっていれば、主要キャラたちの学生であり会社員であるというフィクションの塩梅も良くって、シリアスな局面を盛り込んでてもベースが陽気で観ていて気持ちがいい。

謎の転校生のキャラが織田裕二主演のトレンディドラマのそれっぽくて、なるほどこれはトレンディドラマかもしれない、と思ったり。SFって楽しい！アニメって楽しい！そう思わせるワクワクな画や展開が気に入ったので、この雰囲気を維持して欲しいところ。