アニメられる日々

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食戟のソーマ 15話

新OP・EDと2クール目突入感あるけども、実際には全話の合宿打ち上げから始まる、ストーリー的には断絶のない流れるような折り返し。

合宿を終えてホテルを出る際に、遠月卒業生に勧誘される創真と恵。合宿は人材発掘の場でもあるんだとするところの現実味あるアプローチがたまらなくワクワクする。自分には「ゆきひら」があるから…と去る創真の背中に何かを重ねた堂島、という伏線、抜かりない。

帰りのバスに乗り込んだ段階で忘れ物に気づき、ホテルに取りに行って戻るも置いてけぼりを食らう創真。バス駐車場にいた合宿での審査員達の方々から温かいエールを貰えば、同じように忘れ物を取りに行って置いていかれたえりなの忘れ物・本の中に忍ばせたある料理人との思い出の一枚の写真…と、その後の伏線も盛り込んでとほんと抜かりのない出だし。素晴らしい。

旅を終えて極星寮に帰ってきたのが、寮生でなく元寮生、創真の父・城一郎だった。幸平創真の父なら幸平城一郎であるはずだけど、寮母や堂島など昔の彼を知る者は彼の名を「才波城一郎」と呼ぶ。ここは創真の父の謎が深まるだけでなく、創真が出会ってきた人々が「幸平創真」の名を聴いて、世界を渡り歩いてきた知る人ぞ知る流れの料理人・城一郎を思い浮かべなかった理由が判明した、ということが良くって、ほんと実に上手く物語が構成されてる。凄い。

堂島ら遠月卒業生や、城一郎と現寮生たちとの繋がり、創真と城一郎・父の足跡にこの歩みが重なる瞬間…あの日の思い出と現体験が重なる、大人目線で見ると物凄く味わい深いエピソード。素晴らしくて溜息が出る。

合宿を乗り越えて、父と同じ道を歩んでいると自覚したところに、成長の度合いを見定めようと父が立ちはだかる。次のイベントを用意しての幕引きも見事。次回が楽しみ。