のんのんびより りぴーと １話

のんのんびよりの２期目にあたるけど、れんちょんが旭丘分校の小学１年生として入学するところからのりぴーと（再出発）といったところか。前作はほぼ原作通りだったけども、はてさて。

とりあえず今回はオリジナルエピソードとの事。ランドセルを買ってもらったれんちょんが、入学式前だけど嬉しくて登校の予行演習をする！と出かけていく。背景が見えるように引き気味で描かれるれんちょんの行動の一つ一つ…棒を拾って地面をけがき、バスからぴょんと飛び降りたと思ったらすかさず棒で地面をけがき…と、とにかく子供じみててウットリするし、空気や地面の感触や日差しなども伝わってきそうな光景もしみじみ良い。

本作は外の風景もいいけど屋内の風景も良くって、学校に来たものの入学前だから授業には参加できないれんちょんが校内を探索するところ、がらんとした広い教室の、おそらく音楽室として使ってるところ、後日入学式の会場になる教室か。その部屋の窓から差し込む光によって照らされる室内の様子、輝度というか、すごい写実的な質感で惚れ惚れした。またその画を見せるときに劇伴を流さないのも実に良かった。

時間が無限にあるかのような、れんちょんあるいは分校の子たちに同調するようにおだやかに流れる「光景」が、心を洗濯してくれる。本作の世界観の説明としては充分過ぎる出だし。東京に行くんだとドヤするひか姉の抜けっぷりも可笑しくて、コメディとしても充分楽しませてくれそう。

入学したれんちょんに、転校してくるほたるんも交えて、皆の微笑ましいやりとりがまた見られることが嬉しい。期待が高まる。