アニメられる日々

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のんのんびより りぴーと 2話

ほたるん転校からのりぴーと。にゃんぱすー!

ある日のクラス、休み時間に「定規落とし」なるものをやろう!と誘われるほたるん。私物のない校内で、身近にあるものを遊具にしてしまう、どこか懐かしいエピソード。ちょこっと遊んで終わるのかな、と思いきや、「滝登り」「燕返し」など秘技炸裂のなか、天才定規プレイヤー兄ちゃんも参戦しての白熱バトルに!この他愛もない遊びが白熱バトルになるところ、フィクションのようでいてリアリスティックでもあって、子どもの遊びの本質を突いてる。懐かしくも楽しいエピソード。

次に、ほたるんが飼い犬のペチと散歩に出かけるエピソード。目印となる建物が少ないからか、ほたるんは迷子になる。最終的にペチが兄ちゃんを見つけることでめでたしなショートエピソードだけど、「JESCOまで40Km」の看板が良いねえ。

最後はほたるんがこまちゃんと夜に星を見に行くエピソード。光源が自販機くらいしかない田舎の農道を、懐中電灯を片手に子ども二人で歩く。星を見に行くというイベントも頭から飛ぶくらい夜道が怖いということが伝わってきてこれも見事な描写。

ほんと真っ暗なんだよね、田舎の夜は。僕の爺ちゃん家の環境がちょうどあんな感じで、年に数回親戚がそこに集まるんだけど、夜になるとおサケやら飲み物やらなくなってきて集まってる子達が買い物に走らされるの、それがもうすんごい怖くて。集まった子達で懐中電灯もって遠くの売店まで歩いていかなきゃいけないんだけど、みんなで恐る恐る歩いてて、ふと誰かがぎゃあー!!と叫ぶともうみんなパニックになって…。あったあった。懐かしい。

怖い夜道を抜け、目的の場所で星を眺めてひとときのやすらぎ空間。それが帰る段になって懐中電灯の電池が切れてパニックになる。ここで、ほたるんが泣き出しちゃうことであっこの子小学5年生だった、と思い出される所が良くって、背格好は大人顔負けだけど、中身はまだ小5のままなんだ、と思えて安心する。

背格好は子供っぽいけど中学二年生のこまちゃんもまた、夜道なんて平気というほど成長はしてないけど、こういう時にお姉さんとして勇気を振り絞れるくらいにはお姉さん、というところも安心する。背格好と内面をリンクさせきらないところが、本作の嘘のような本当の光景を補強する好設定。

田舎の子達の、なんでもないようなはずの日々が鮮烈に映る、遠い日の視点を思い起こさせてくれる良エピソードでした。