アニメられる日々

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六花の勇者 3話

「六花殺し」の異名をもつフレミーが、六花の勇者とは別行動をするから関わるな、というところをアドレットがどうにか仲間に誘おう、というエピソード。

逃げるフレミーを追おうというアドレットが、まず馬を放してやるところや、逃げる者と追う者のそれぞれの手段の描写が良かったし、追いついて話し合ったところで和解には至らず去ろうとするフレミーにさらりと煙幕を投げつけるアドレット…という画の構図もまた良く、フレミーから取り上げた弾丸の入ったポーチをフレミーが向ける銃口の盾にするアドレット…というシーンでの演技づけも良ければ、信頼の印に銃口に背を向けてるようで手鏡でしっかり背後のフレミーの様子を観察していたアドレット…という描写も良く、互いの得意戦術から生じるやり取り、仕草、演技演出がビシっと決まっていて最高。

南米の古代文明をモチーフにしているらしい小物に至るまでの描き込みも良くって、ナッシェタニアに残したマヤ文字っぽい書き置きは特にユニーク。あれさらりとかけるもんなのかね、と思わず吹き出しちゃったけど、ひょっとしたら戦に明け暮れた年月が長い文明ほど文字は簡略化が進んだのかもしれないな、とも思った。

砦にあった大陸の地図が描かれたモノ、あれは動物の皮をなめしてそこに描いたものなんだろうか。書き置きもできるくらいだから紙もあるんだろうけど、あれも僕の知ってる紙ではないんだろうな、と思ったり。ともかく、こういった小物に至るまでの興味をもそそる世界観の描かれ方が魅力的。

「六花殺し」のフレミーが、他の勇者と合えば戦闘は不可避だろう…というところをアドレットがいやそんなこと無いって…と言ってるそばからナッシェタニアの先制攻撃が入るとこ、このテンポも見事。フレミーのだから言ったじゃん!感とアドレットのちょっと待てって!感を観る者も共有できる作り。上手い。

丁寧に作られていて、回を増すごとに面白くなっていく。続きが楽しみだ。