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アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

赤髪の白雪姫 3話

本来、入場には身分証が必要で、おそらくその上で正当な理由がなければ入れないであろう宮廷に、王子ゼンの客人として自由に出入りできるようになった白雪。しかし、それを快く思わない者もいて…というお話。

素性の知れぬ町娘などと親しくすれば、いずれ地位や身分を要求するようになる、とゼンに苦言を呈するハルカ侯爵。続けて、自分一人で何も出来ず、誰かにすがることしか出来ない娘に…と偏見をさらけ出したところで、そういう子じゃなかったら文句ないだろう、とゼン。そんな子がどこにいますか!…と続く、この一連のやり取りひとつだけでも面白い。ハルカ侯が、悪意でなく良かれと思って苦言を呈している、その声の演技もまた良く。良かれと思って…てのがポイントで、平民や娘や赤髪に対する偏見を、悪いものと思っていないところが言葉や演技に良く出ている。地味だけど丁寧で良い演出。

殿下には何を言っても無駄だから、ならば町娘をちょっと脅してやれば近づかなくなるだろう、と根回しする侯爵。伝令という形で門番に白雪を通すなと伝えるも、その場に居合わせた白雪は咄嗟に宮廷内に入る。ゼンにどういうことか説明してもらおう、と。

この過程で、ゼンに会えるのはゼンの力によるものだと思い知らされ、自分の無力さを痛感する白雪。侯爵の言ったとおりの有様であることが、観るものにも感じ取れる上手い展開。だからこそ、宮廷薬剤師となって、自分の力で宮廷の門をくぐれるようになりたい。今の目標を再確認し、前へ進む白雪。侯爵の雇われ・オビが、ゼンのもとに近づこうとする白雪を矢で脅すも、今の白雪には火に油といったところか。

ようやくゼンと会えた白雪が、とっさに矢を後ろ手に隠したところ、身に降り掛かった出来事を話してすがりついたりするまい、自分で解決しなきゃいけないんだと、そういう白雪の姿勢が一貫してて好感。ゼンにすべてを知られても、それでも自分の問題として、自分が解決する、と貫く姿勢も。

侯爵に呼び止められ、城内に招かれるような身分とは到底思えない、即刻立ち去れと剣を突きつけられる白雪。この人が、ゼンと自分を引き離したい人だ、と確信した白雪が、そう思うのならどうぞ、と詰め寄るシーンが熱い。去らねばならないような後ろめたい背景など一切ない、引く理由がない、なら、暴力に屈する訳にはいかない。それはきっと白雪にとって命を賭してでも貫きたい矜持なんだろうと、そう思えるところが良い。

結果、折れた侯爵と白雪の前に、伝令や矢文などいままでの事はすべて自分がやったことと雇われ・オビが出てくると、お前の手など借りてない、全て私の責任だと侯爵。このへんのやりとりも清々しい。白雪の赤髪のように燃える意志も熱いけど、周囲のキャラもなかなかのもの。おかげで、派手さはないけど深い味わいが出てる。

ゼンも出てきて侯爵を諌め、めでたしめでたし、と視聴後感の良い締めくくり。厄介者がひとり増えた気がするけども。ともかく、この件を通して宮廷薬剤師の道への動機を固めた白雪の今後が楽しみ。期待したい。