Charlotte ５話

女生徒らに呼び出され、リンチに遭う奈緒。能力に耐えられるように、と肉体を鍛えている高城。具合の悪い歩未、切れたピザソース…と、不穏なシーンを織り交ぜつつ、生徒会活動という大義の中での面々のかけがえのない体験が眩しい。

今回の浮遊能力者と接触するミッション、前回の野球の件といい、それだけをみればほんの些細な、それが本筋に何の関係が？と疑問が湧くのは必至のエピソードだけども、ここではその些細な、生徒会活動を通じて行われるイベントの中で各々が楽しむこと、そのものを見せることに意味があるように思う。ちょうどリトバスで、かなりの時間を割いて描かれたささやかな楽しい日々のエピソードが、後の出来事で一気に重い意味を持ったような、そんな驚きが今後用意されてるんじゃないだろうか。

AB!と比較されることが多いけども、あれは設定勝ちで、いきなり死後の世界から始まったものだから最初からフルスロットルでいけた稀有な例だと思うので、比較するには適切でないのではないかと。

ともかく、今はバラバラの断片を見せられていて、先を想像するのも難しい状況ではあるけども、それがそろって形が見えた時、今回に至るまでのエピソードが重い意味を持ってくるはず。その瞬間が待ち遠しい。