アニメられる日々

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GANGSTA. 5話

「三原則」をキーワードに、黄昏種(トワイライツ)とノーマルの関係、薬物「セルブレ」「アッパー」「ダウナー」についての説明を展開の中に盛り込んだ回。

戦争時に身体能力向上のために「セルブレ」を投与された兵士から生まれたのが黄昏種で、戦後彼らは奴隷として扱われた模様。同時に驚異的な身体機能をもつ黄昏種による犯罪が社会問題となったようで、そこで制定された法案が「三原則」とのこと。ジーナ曰く、

1:ノーマル(健常者)に手を出すな

2:主に従え

3:己を守れ

とのこと。法案らしいから実際はも少し細かいんだろうけど、この程度で理解してても支障は無さそう。法案施行前、黄昏種の奴隷解放とも謳われたこの法案に、手のかかる坊主どもにも明るい未来が…と期待を抱いたかもしれないチャド警部が、その名を聞くだけでも腹立たしく思うというところが「三原則」のすべてを物語っている。

この法案、つまり黄昏種は同種で殺しあうのは勝手だけど人間様に手を出してはいかん、従えって法案で、「奴隷」を「従者」と言い換えただけの、厄介な黄昏種をおだててておいて枷を嵌めるような法案。ギャングのお抱えなど存体能力を生かした家業への誉れを糧に、保たれる均衡はギャングのパワーバランスと「人>黄昏種」。

黄昏種が黄昏種を監視し均衡を保つような、どうしょうもない状況のなかで、便利屋のふたりを中心に、人々がどう考え行動するかが見どころになりそう。

今回は、ジーンがニックをたしなめるところ…薬物の不適切な仕様の果てに、娼館でニックが面会した余命幾ばくもない女性・ベロニカのようになる…と釘を差されたニックが笑うシーンが印象的。そりゃあいい、むしろ大歓迎だ、とでも言いたげな。心中を連想させられて、それほどニックにとって特別な女性なんだろうな、と。

ところで、毎度のことながら演出は熱が入ってるものの、画がついてきていないところが気になって、ちょっと不安を覚えた。あと、アレックスに迫る危機…というのはミスリードのつもりなんだろうけど、そこは上手くごまかして欲しかったかな。

作る側の疲労が感じられて、アクションそんなに頑張らなくても…と思ってしまう。どうかひとつ、雰囲気だけは維持して貰いたい…。