乱歩奇譚 Game of Laplace ６話

ある日のアケチ探偵事務所。飼い猫が事務所前に捨てられたのをコバヤシくんが拾ってきたのを皮切りに、爆弾を括りつけられた影男・捨てられた赤ちゃん・強盗など面倒事が次々と振りかかり…というお話。

コメディチックな展開で、息抜き回というところだけど、個人的にはあまり楽しめなかった。ネタ自体があまりひねりが効いてないというか、アケチは猫が嫌い！…とか、アケチの秘密は◯◯◯の◯◯◯！…とか、そこから始まるのがコンニチの笑いなので、それだけで終わられても…。コバヤシの発言も可愛げがないし、強盗の件は可笑しみになんら寄与してないし、爆弾のオチも典型的で、何一つ刺激や意外性がなく笑いに結びつかなかった。

なにより、テロリスト風の強盗や、派手な格好の若お母さんなど、思想的・時事的に含みをもたせてるところが居心地が悪い。言い切らないところがたちが悪くて、遠回しに何を言いたいのか、と気になって作品世界に没頭できない。なにかしらメッセージを盛り込みたくてたまらないんだろうけど、やっぱりTPOは大事だと思うし、言いたいことはズバッと言って欲しい。