アニメられる日々

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赤髪の白雪姫 4話

いよいよ宮廷薬剤師試験。受験者ひとりひとりが振り当てられたエリアの薬草の管理を行い、その適性で判断する、とのこと。

白雪の担当するのは、ガラス張りの温室のような薬草園。夜ということもあってその景観は見事だけど、蛍光灯の昼白色のような明るさなのは気になった。瑣末なことではあるけども。

ともかく、薬草園で夜通し試験に励む白雪の様子を見に来たゼンが、何者かの気配を感じて誰何の声をあげるも、建物内に入った所で何者かに外から鍵をかけられてしまう…というふたりきりイベントのきっかけ的流れに、ふたりで居ることが知れたら試験の不正を疑われてしまう、という理由をつけてくるところが上手い。また、それから白雪が薬草の状態から水質を疑い、異変に気づくという流れに陰謀めいた気配を感じさせる展開も上手く、それが実はテストだった、というオチまで含めて良く出来てる。

白雪たちを閉じ込めたのは他の受験者の工作だと思うけど、ゼンの気まぐれがなかったら成立しない工作で、そこは気になった。ただ、これがあったから、園の異変が何者かによる仕業なのかと思えて緊迫感が出たんだと思うので納得することにする。白雪が園の異変に気づき、原因を突き止めるまでの流れが専門職らしい雰囲気が出てて面白かった。

これだけでも1話まるまる使えそうなエピソードだけど、リュウに対する風評に端を発した白雪とのエピソードや、薬剤師となった白雪がゼンの処方歴を見ることで彼の立場と今に至るまでの苦しみに至るエピソードもあって、これらが1本に綺麗に収まってて盛りだくさん。白雪の薬剤師設定が王子様と結ばれるための物語的方便でなく、仕事モノとしての面白みもしっかり持たせてて二度美味しい作品。今回も面白かった。