監獄学園 ６話

収監中の男子生徒に争いを起こさせることで、学校側に彼らの危険性を訴え退学に追い込む。男子退学オペレーション・DTOが実行される。裏生徒会は、脱獄したキヨシを仲間はずれにする、その中心にいるシンゴに目をつけた。

キヨシいじめがしばらく続くのかな、と思ったら、シンゴを懐柔してスパイに仕立て上げるとは。これは実に上手い展開。長い付き合いの信頼を裏切られたことを根に持つシンゴが、目の前にぶら下げられたごちそうに目が眩んで貪っていくうちに、気がつけば仲間に対してとんでもない裏切りに加担してることに気づく。そして、その裏切りが恨みのあるキヨシでなく、仲良くしているジョーであるというのも上手い。お前が悪いんだ！と居直ることも出来ない、バレたら終わりな状況で、気がつけば崖っぷちに居るシンゴ。形勢逆転へと繋がる展開が鮮やか。

本来ならサービスとなるようなシーンを、笑える方向に持って行こうとする力・モチベーションが凄まじくて、コメディとしての軸が太く目が散ることもない。なにを見せて行きたいかが明確で、サービスシーンで釣ろうという欲もなければ、これは引くかもしれないな…という躊躇もない。凄い自信だ。ほんと凄い。