アニメられる日々

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城下町のダンデライオン 6話・7話

きょうだいそれぞれの選挙に対するモチベーションの違いを描きながら、奏が勝ちたい理由、葵が消極的な理由を掘り下げていく6話。

皆の個性を配分よく描けてて、皆存在感がある。きょうだいの若さを考えると次期国王選挙など早すぎではないかと思えるんだけども、そこを物語的事情と居直らずにきちんとお父さんには皆に一度自分を見つめなおして貰いたいという意図があるんだよ、と描くところが丁寧で好感。そして、狙い通り皆が選挙のドタバタの中で自身の弱みを見つめ直し、克服するあるいは自覚して付き合っていく。この流れのなかで都合を感じさせないところは実に上手い。街で庶民と同じ生活をする大家族王室で皆特殊能力者であるというありえない世界、ありえない人々がまるで存在するかのように自然で、観ててふわーっとその世界に没頭してしまう。

7話はお父さんは心配症なエピソードと光のアイドル活動のエピソード。

風邪で寝込む茜に奏と栞のお留守番が不安でたまらないお父さんを、年頃の女の子らしく冷たくあしらう奏。ここは6話での奏の幼少期のエピソードが効いてて、そりゃ心配しますわお父さん…。その一件以来奏を事あるごとに過剰に気にかけてるから、奏もうっとおしいんだろうな、と納得できる。

このエピソードは茜・奏・栞のそれぞれのきょうだい愛が微笑ましい回で、コミカルで可愛らしい演出が楽しかった。

2本目は光が同事務所のアイドル・さっちゃんとユニットを組むエピソード。苦労人であるさっちゃんがぽっと出で拙く努力の影が見えない光と距離を置くんだけど、努力を認めてもらうことで仲良くなれればと奮闘する光のポジティブさと、それをしっかり汲み取ったさっちゃんとのエピソードがしみじみといい。このエピソードは光のライブシーンの演出がすごく良かった。

本作を見ていると、「演出」という仕事が好きで好きでたまらない!というのが伝わってくるよう。OPもEDも監督がコンテ・演出を担当しているのも、予算などの都合とは思えなくて、予算もスケジュールも潤沢ではないんだろうけども、いいものを作りたい、面白くしたいという気持ちが伝わってくるようで、観てて嬉しくなる。