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アイドルマスターシンデレラガールズ 21話

美城常務の企画に参加したいという凛に先んじて、ソロ活動をスタートさせる未央。責任を感じる凛と、新田のソロ活動も重なって、秋のイベントへの不安を隠せない面々…。

ニュージェネ以外で活動してみたいという凛の気持ちが知りたいから…という未央だけど、仲間がユニットを抜けるというときの残された者の気持ちを知って貰いたい、という本音もあったかもしれない。これまでの彼女の経緯を振り返ってみれば、それくらい我の強い娘であったとしても別段驚かない。彼女の場合、そういう我の強さをポジティブに解釈し反映させる力があって、それが彼女の才能なんだろうと納得できる。

未央や新田のソロ活動に、足並みが揃わないと皆が秋のイベントへの不安をこぼすなかで、普段はソロで活動している蘭子が先のライブでの経験から皆に「これはむしろ良い状況」だと語りかける。みんなの絆、みんなの居場所、みんなの思い出が大事なんだ!ではなく、ひとりひとりが成長していくこと、自分がどうしたいか、どうするかが大事なんだと、だから変化を恐れるなと、自分たちも変わっていこうじゃないかと、ポジティブに変化を捉えるところが好感。プロのアイドルとしての説得力があって素晴らしい。

未央がソロ活動で得た認識であらためて凛を後押しするところ、ずるいなあと思うけども、お互いにやりたいことをやってみてお互いの心境を分かり合った上でわだかまりなくそれぞれの道を歩んでいけるのなら良かったんじゃないでしょうか。皆が皆物分りが良すぎるよりも、こういった遠回りがあるほうがかえって自然に映る。

こういった一連の騒動の中で、ひとり困惑しつつ見守ってただけに見える卯月だけど、彼女はおそらく自分がどうしたいのかまだわかっていないのでしょう。わかっていないから、凛が美城常務のプロジェクトに参加したいといった時も、未央がソロ活動をすることをどう思う?と問われた時も、答えることが出来なかった。自分自身わかってないものだから、それの良し悪しを語るだけのものを持ち合わせていなかった。そういう意味ではおそらく成り行きでアイドルになった凛よりも自分のことが掴めていない。だから、自分に訪れる機会には積極的にチャレンジしてきたのだろう。美穂とのユニットの話に一部の迷いもなく答えるところもそう。彼女はまだ自分探しの旅の途中なのだろう。

やってみなければわからないとでもいうような卯月の迷いの無さは、シンデレラガールズたちのそれぞれの不安、悩みへの解決策を示しているかのよう。主体性が無いようでいて、しっかり本作の主題に絡んできている。