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アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

がっこうぐらし! 11話

負傷し、このままでは…というくるみを救うべく、地下にあるという薬を取りに行こうというところに、校内に侵入してきたゾンビたちが迫る。

ゾンビに対してスコップを手に取り戦ってきたくるみが負傷しているというところが上手くて、ゾンビが迫ってきて動揺するみーくんやりーさんの様子にハラハラ。また、普段は妄想の世界に逃避していたゆきが、ここぞという時に我に返って、かつ皆を守る行動ができたというところが熱い。妄想に逃げていたゆきだからこそ、どれだけの恐怖や悲しみを押し殺してその行動を取ってるのかと思うと切なくて、このあたりの役割分担も上手い。

現実を直視してかつ困難に立ち向かおうとするゆきに、スコップを十分に振るうことができないことでくるみのしてきたことの重みを感じつつ、それでも持てる力で皆の命運を背負い地下に急ぐみーくんと、これまでの状況の中で自身の弱さを自覚しマイペースを保ってきたふたりが危機的状況の中で成長を見せる一方、スコップを手にゾンビから皆を守ってきたくるみが負傷してゾンビ化が懸念される状況となり、沈着冷静でリーダーシップを発揮してきたりーさんがくるみとの「もし自分が感染したら(ゾンビ化する前に殺すことを)迷わないで欲しい」という約束を前に葛藤する、それぞれの変化で維持されるバランスが生む緊張感の演出が見事。

「非常時において多くの人命を救うためには少数の犠牲はやむを得ず、寛容といたわりの精神は美徳とならないことを心せよ」職員用緊急避難マニュアルにもあるように、ゾンビ化が懸念される状況のくるみを「楽にすること」は緊急時においても皆の安全を考慮しても合理的だし、なによりくるみとの約束もある。聡明でかつ優しいりーさんが、合理的判断と約束から包丁を手にとるところは自然な流れだけども、非合理な自分の感情、くるみを殺したくないという思いとがせめぎ合う様子は胸に迫るものがあった。

地下にたどり着いたみーくんがゾンビ化しためぐねえと対峙する。シャッターを隔ててこれまでの経緯の報告と感謝を告げるみーくん。微かな静寂に気持ちが伝わったか…?と思わせといてのガシッは効いた。こういうとこほんと憎らしいくらい上手い。気持ちが通じたかどうかはわからない。ひょっとしたら身体が勝手に動いているだけで、理性は残っているのかもしれない。でも、身体が勝手に動いてしょうがないのなら、選択しなければならない。めぐねえへのみーくんの介錯に涙が止まらなんだ。

皆が絶体絶命というときに、ひとり残されていたゆきが、皆を助けなきゃ!と思い立つ。案内役を務めるのは、在りし日のめぐねえ。このめぐねえは幻覚というよりも、御霊と解釈したほうがよりグッとくる。これまでゆきの支えになってきためぐねえもそうだったのかもしれない。

放送室を目指しなさい、というめぐねえに導かれて、かつてゆきが、居ないはずのめぐねえに相談する場となってた扉の前に立つ。この場所で何があったのかはもう薄々気づいている。扉を開けなければ妄想の世界に戻ることも出来る。あるいは扉の先にめぐねえが居るかもしれない。居たとしたら元気な姿なのか、それとも…この間にゆきにどんな不安が渦巻いていたのかを思うと切なくて。いざ扉を開けた時に、これまでの妄想が妄想であったことが否定できなくなった。めぐねえは確かにゾンビに襲われた。もう居ないか、居たとしても…悲しくてもう涙々。

絶望的な状況の中で、ゆきが希望となって立ち上がるも、まだまだ油断ならない状況。希望ある結末を期待したいところだけども、どういう結末にしろ彼女たちの想いは大事にしてくれそうだと期待している。