アニメられる日々

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 総感

東京・銀座に突如開いた異世界の門。そこから異世界の軍勢が突如攻め入ってくるところから物語が始まる。後日「銀座事件」と呼ばれる騒動だけど、その最中、元自衛隊員でオタクの伊丹が、非番の日に同人誌即売会へとやってきたところを騒動に巻き込まれ、冷静に的確な行動をみせる、というところまでは想像の範疇であった。

騒動の最中、伊丹は敵兵を捉えて無力化する、つまり殺すわけだけど、そのことにいささかのためらいもなく、またその後も敵兵とはいえ殺めたということに別段の後悔も呵責も抱いていない様子は、戦争を知らない非軍人の自分にとっては結構な戸惑いを覚えた。いくら訓練されてるとはいえ、そこまで心乱せずに要られるだろうかと思えば、人間以外とそういう時にポンと回路が切り替わるものなのかもしれないな、とも思ったり。ともかく、見る人を選ぶ作品であることは察した。

本作は、異世界の文明や戦力がほぼ中世のそれで、銀座事件を無事収束して門を閉ざした後、準備を整えて、今度は門の向こうに自衛隊を派遣すると、そこから自衛隊が大活躍していくと、いわゆる「チートもの」で、それだけでももう嫌いな人は大嫌いという弱みではあるんだけど、本作は「俺TUEEEE」と「自衛隊TUEEEE」と「日本SUGEEEE」の3連コンボで、道中多くの視聴者が脱落していったと思われる。特に「アルヌスの戦い」での、攻め入る敵兵に対する防衛行動とはいえ、一方的な殺戮の光景にドン引きする方が多かったように思う。その後の「イタリカ防衛戦」も含めて、正直に告白すると、僕の場合、ウワア…と引く自分とうおー!と興奮する自分が同居してて、興奮のほうが勝った。

テュカ・レレィ・ロウリィの異世界の居候達に、ピニャやボーゼスなど賓客がみせる自衛隊や日本の文明に対するリアクションの楽しさは、「海外の反応」系まとめに感じる外国の方の日本に対するリアクションの楽しさに通ずるところもあって、こちらも好みの分かれるところだろうけど、これも僕はたまらなく楽しかった。

これは僕の受けてきた教育や環境の反動かもしれない。「日本はかつて武力を持って諸国に迷惑をかけたために焦土となった」「外国の助けを借りて復興したがまだまだ外国には遅れている」とにかく日本は遅れている、そして反省し続けなければならない、と、日本人であることを誇ることを封じられてきたから、その鬱憤が本作で満たされるのだろう。そういう層はけっこう多いと思う。そういう心理・渇望が理解できるから、そういう層を十把一絡げに批判することは僕には出来ない。用法用量を守って節度ある言動を願いたいところではあるけど。自戒も含めて。

やや脱線したけども、ともかく楽しかった。異世界の面々の東京観光の様子は特に最高だった。はじめて牛丼食ったピニャとボーゼスの表情が忘れがたい。