アニメられる日々

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オーバーロード 総感

オンラインRPGユグドラシル」のサービス終了間際、プレイヤー・モモンガが、ひとり本拠地にてかつてのギルドの栄光と仲間たちとの日々を振り返りながら、サービス終了のカウントダウンを迎えるも、終わるはずの世界が終わっていない異変に気づき、調査に乗りだすというお話。

画的にはどこか懐かしい雰囲気の、ゴテゴテと派手な魔種族系キャラの中で、アンデッド系…といえばカッコイイけども要はガイコツな風体のキャラを中心に出してくるというのはユニーク。OP映像でギルドの旗を掲げるシーンなどは風格があり過ぎておじいちゃんにすら見えてきたり、そんな風体の主人公が、臣下のNPCアルベドに艶めかしく迫られても、おじいちゃんに甘える孫の図にすら見えてちょっと可笑しかったり。ギルドマスターとしての説得力ある風体が上手く作用していたし、街に繰り出すときに戦士風に変身できるのもうまいアイディア。

ゲームの世界から抜け出せなくなった!というのは珍しくはないけども、主人公が栄華を極めたギルドのマスターであり、アンデッド系最強を誇るプレイヤーであるという立ち位置が効いて、またその説得力がすでにサービス終了したゲームであるという事と、主人公が現実世界においてはいちサラリーマンで、他のプレイヤーとのコミュニケーションにも長けていたことが伺える描写などで実によく付与できていたことも面白味につながった。

サービス終了後、変質してしまったユグドラシルの世界を探るということで慎重に事を運ぶ様子が、その世界でも十分に強いモモンガ…改めアインズが強すぎてしらけてしまわないよう絶妙にブレーキを効かせていたし、強いのにみだりに力を行使できないという状況がここぞという時にスカッと鬱憤を発散してくれた。遠山の金さん的なお楽しみ感というか。

臣下のNPCや道中で合うキャラそれぞれとの掛け合いも良くって、会話がよく練られていた。また、ゲームなのにキャラの死が壮絶に描かれてて、でもゲームだから…と気を落ち着かせる事ができるのも設定の勝利。何もかもが上手く事を運んだ感があり、最後まで楽しめた。

セバスの声いいなあ…と思ってたら千葉繁さんだったのが一番の驚きだった。