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アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

監獄学園 総感

共学になったばかりの元女子高にときめいて入学したものの、女子がいっぱいいればモテるわけではないと思い知らされる男子生徒5人が、不届きにも女子風呂を覗いたために「裏生徒会」に御用となり、学内の「監獄」にぶち込まれ、囚人生活を送るハメに…というお話。

キヨシが千代ちゃんとデートするために脱出する計画を立て、ガクトの協力を得て実行し、戻ってくるまでのトラブルの数々。キヨシの孤立とシンゴの裏切り、DTO計画にまつわる攻防…ハラハラ・ドキドキの波状攻撃、それを演出するストーリーの展開と構成が素晴らしかった。

スケベな男子生徒5人が、欲望の赴くままに振る舞うでなく、それを必至でこらえつつ行動しているから、衝動が抑えきれず爆発した時に可笑しみが生まれる。裏生徒会は裏生徒会で、男子生徒のそういうところを激しく嫌悪する、その結果の至って真面目な行動が、男子生徒のご褒美になってしまうところも可笑しい。理事長に至っては自身の欲求が己のダンディズムと直結してしまっている。つまるところ、本作の面白さは、登場人物すべて至って大真面目なのだ。ふざけてるわけではないのだ。でも傍から見るとすごく滑稽で可笑しい。そういう構造であるときちんと理解して、ブレること無く的確に表現してくれた。

思春期の男子生徒の内で煮え滾る欲求と、それを発散できない悲哀に寄り添ったコメディ作品。ヤンマガ原作らしく想定する読者層は青年層と思われ、好みの分かれるところだろうと思っていたけども、やってくれました、水島努監督。本作の本質を汲み取り、それをこれでもかと叩きつけてきた。そこに一片の躊躇も見られなかった。観る人によっては激しく嫌悪される可能性も容易に想像できたであろうに、そうなることを恐れず突き進んでくれた事に胸が熱くなった。