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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 1話

地球圏の搾取から独立の気運高まる火星。民間警備会社CGSにて、「一軍」と称される社員らに奴隷同然の環境と労働を強いられる少年兵たち、そのなかの三日月とオルガが主人公。

CGSは、独立運動のリーダー・クーデリアの依頼を受け、三日月・オルガ含む少年兵から成る「3番組」を護衛に地球まで護送することに。一方、火星のクリュセ自治区代表首相ノーマンは自身の保身のため、娘のクーデリアの情報を地球圏の治安維持組織「ギャラルホルン」に売り渡す。クーデリアを護送する段になってギャラルホルンの襲撃を受けるCGS、三日月ら少年兵たちが必死に応戦する中、社長含め社員たちは逃げ出してしまった。オルガらの機転により、三日月はCGSが極秘扱いで保管しているモビルスーツに乗り込み反撃に出る。

…と、一応今後のために端的に経緯を書いてみた。観てるだけだと理解が追いつく前に先に進んでしまうので何度も観返してしまった。Gレコ程ではないけど、架空の専門用語が多い上に台詞が説明的でなかったりするので(これは有難いことだけども)録画視聴でないとちとキツイ。

とはいえ、ロボモノ・戦争モノ・SFと説明することが山ほどあるガンダムシリーズで、主人公を1話でガンダムに搭乗させる流れの自然さに舌を巻いた。説明的な台詞も盛り込みながら、それでも説明的にならないような台詞も織り交ぜて、現時点で必要な情報のみを厳選しているように思われる、その手際が素晴らしい。

何を描いていくのか、というのも見え始めていて、お嬢様であるクーデリアが少年兵たちの戦いを支援する、階級闘争の物語となるだろう。「あなたたちと対等な立場になりたい~」というクーデリアに、「それってつまり俺らは(今)対等でないってことですよね」という三日月。このシーンが凄く良くって、お嬢様の無自覚な差別意識を端的に、鋭く突いてる。これだけ取っても、ここから濃厚な人と人の感情とその衝突が見られそうと期待が高まる。

シリーズはほとんど観てきたので、もう今更ガンダムだから…と過度に構えることも無いんだけど(Gレコは富野さんなのではしゃいじゃいましたけど)、やっぱりガンダムスペシャル感があると滾る。見事なスタートでした。