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対魔導学園35試験小隊 1話

魔女や魔力を取り締まる「異端審問官」の養成機関・「対魔導学園」。その35試験小隊、通称「雑魚小隊」隊長・草薙タケルは、周囲から「剣術バカ」などと影で罵られながら、他界した両親の借金返済と可愛い妹のために異端審問官を目指し、西園寺うさぎや杉波斑鳩ら強い個性をまとめきれない無力さを痛感しながら日々励んでいる。そんな35試験小隊へ、取り締まりの対象を殺害した罰として異端審問官の資格を剥奪された超エリート・鳳桜花が編入してくる。

「雑魚小隊」という設定が、実は優れたチームであるがやっかみでそう呼ばれてるとか評価する尺度がないからそう呼ばれてるのでなく、傍から見て頼りないからそう呼ばれているという、説得力ある設定とそれに見合ったキャラの性格付けが、「雑魚小隊」に効果的に親しみをもたせている。射撃の腕はいいがあがり症でそれを生かせない西園寺うさぎ、知識や技術が優れてるのに変態で残念な杉波斑鳩、剣術に秀でているが本作の世界で有効な銃器の扱いが全く不得意であるというのが影響してるのかどこか自信無さ気で、それでいて怒ると我を忘れると隊長らしくない未熟な草薙タケル。短所がきっちり描かれてるから「雑魚小隊」設定が生きるし、振り幅で長所がくっきり浮かび上がり、成長の期待感も抱かせてくれる。このあたりの設定は「空戦魔導師候補生の教官」の「落ちこぼれ小隊」の魅力と通ずるものがある。

異端審問官として活動していた超エリートが、資格を剥奪されて雑魚小隊に編入するはめになる鳳桜花が、我を忘れて相手を殺傷してしまうという欠点、その動機に復讐を絡めてくる、このあたりの説得力をもたせる背景の設定も良い。

ストーリー的にも、内輪だけで完結するのでなく、外に敵がいて物語が動いていくようで、厚みをもった作品になりそう。これは面白くなりそうだ。