アニメられる日々

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ヘヴィーオブジェクト 2話

鹿狩りをした翌日、アラスカ前線基地に敵オブジェクトが迫る。ミリンダは自身の第一世代オブジェクト「ベイビーマグナム」で応戦するが、敵オブジェクトは氷雪地帯に特化した第二世代オブジェクト。形勢不利になったベイビーマグナムを大破させると、攻撃の矛先をアラスカ前線基地に向ける。脱出したミリンダは自軍の退却の猶予を稼ぐため、自ら囮となり救難信号を出すが、納得出来ないクウェンサーは単身ミリンダの救出に向かう。

「オブジェクト同士の戦争」「クリーンな戦争」が、机上論であることを目の当たりにする。信じていた建前が覆る恐怖、敵オブジェクトの砲口が自身を向く恐怖が、前話でフローレイティアが端末でゲームのように敵ゲリラの攻撃を指示していた様子がよぎってひしひしと伝わってくるし、敵オブジェクトの操縦者の意志が見えてこないのもまた不気味。映画「激突!」のトレーラー、ジョジョ3部の「ペット・ショップ」を連想させる。

ミリンダを見つけたものの敵兵に囲まれてて、遠くから敵兵に銃の照準を合わせるものの引き金を引くことをためらうクウェンサーが、敵兵たちがミリンダをひん剥こうとしてると知ってためらいが無くなる、ここは好みの分かれるシーンかもしれない。僕自身はそういうもんかもしれないなと納得はできる。多少フィクション作品的ヒロイズムなりヒューマニズムに理想的な傾向があるけども、ボーイミーツガールを描きたいというのであれば、戦争や戦場での人々の振舞い方のリアリティのレベルも妥当なところでしょう。あいかわらずおっぱいでテンション上がるクウェンサーには苦笑ものだけど、ヘイヴィアの「何やってんだ、ラッキースケベ!」のラッキースケベ呼ばわりには笑わせてもらった。自覚的に描いてるのならいいでしょう。

クウェンサーとミリンダの恋路とは別に、生身でオブジェクトにどう立ち向かうかという当面の課題が見えてきて、面白くなりそうな予感。