コメット・ルシファー ２話

ガスの駆るロボと謎の巨人との立ち回りの結果、洞窟内で崩落が起こり、そのどさくさで逃げることができたソウゴたち。ギフトジウムから生まれた謎の少女は、ロマンの提案でド・モンのカフェで預かることとなり、なぜかカオンも押し付けられて、ソウマとカオン、謎の少女と共に下宿生活をすることに。

まず、登場人物の背景がまるで見えてこないので、各々がなぜそういう行動をするのかが分かりづらい。謎の少女をカフェまで連れて帰ってきたところで管理局に通報するかという案をロマンが渋る理由、ここはまずその前に管理局がロマンたちにとってどういう存在なのかが見えてこないと落ち着かないし、たとえ両家の政略による許嫁関係だったとしてもロマンがカオンとの結婚を容易く見送るというのは、それがしきたりだからだ！と追っかけてきた前話はなんだったんだとやはり落ち着かない。ガスがどういう理由で呼び出されたのかわからないし、そもそもガスの所属する機関が管理局なのか軍なのかもはっきりしない。そのくせ第８世代だかの機体の説明はする、と、情報の出し方隠し方が上手くない。この先に何があるのか隠しておきたい理由があってそうなってるんだろうけど、現時点で語っても差し支えないのであれば、せめて行動の動機となる背景や立ち位置や所属くらいは語って貰いたい。

放送前のCMからは前衛的な雰囲気がぷんぷんしてたけど、蓋を開けてみるとわりとわかりやすい雰囲気。それはいい。モーラのくだりなどはちょっと楽しいと思えた。それだけに血なまぐさい背景との親和性が気になるところ。ともかく作風を捉えるにはもう少し様子を見る必要がありそう。