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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 3話

「1軍」の食事に睡眠薬を混ぜ、眠りの隙をついて捕えたオルガたち。責任者を処刑、あとは必要に応じて放逐あるいは残留し、オルガたちのクーデターは成功した。早速資金の確認を行うが、前任者マルバが現金を持ち逃げしていたこともあり、経費を差し引くと3ヶ月も稼働すれば底をつくという状況。元1軍のトドは身代金を付けてクーデリアを差し出せば万事解決と提案するが、オルガが答えを出さないうちに敵襲の警報が鳴り響く…。

3話の法則よろしく、3話で本作のリアリティのラインがはっきりした。「1軍」を捕えた際、躊躇なく処刑していく三日月、これ自体はありがちだけども、その場に居る少年兵の誰もがその行為を咎めないどころか顔色一つ変えないところに、物心ついた時から戦場にいて、平和な先進国で時間をかけて道徳や倫理を育んできた者からは想像もつかない思考を持つであろう彼らを描く覚悟が見えてシビれた。

それは決闘を挑んできたクランクと三日月とのやりとりでより顕著になった。決闘という合理性に乏しい情に訴える手段、子どもと戦う事に対する葛藤、責任をすべて背負って仲間をかばう行為、敗北が決定的になり介錯を求める行為、それへの感謝…そのすべてが、知ったことではない、何の理にもならない、救われるのはクランクだけ、と、三日月の行為をもって的確に痛いところを突いてくる。そういった情に訴える行為に絆されるような教育すら受けて来られなかった三日月の、少年たちの、大人に対する壮絶な復讐劇であった。

クーデリアが戦場に出ようとするところは不安があったけど、「私には私の戦場がある」と言ったところできたきた!と膝を叩いた。こういう状況ではこうなるのがお約束、というのを打破して貰いたいと思っていたので、クーデリアならではの、クーデリアにしかできない戦いを選択したことが嬉しい。いよいよ面白くなってきた。