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ヘヴィーオブジェクト 3話

敵に捕えられていたミリンダを救出したクウェンサーとヘイヴィア。3人は、友軍の撤退の時間を稼ぐため、敵オブジェクトを破壊するため敵地に潜入する。

まず、本作時代における戦争で、オブジェクト同士の戦いのみで勝敗が決するという前提が「覆った」のが今回の敵オブジェクトとの一件が初めてであることが明らかになったのだけれども、「オブジェクト同士の戦いのみで勝敗が決する」というのは建前で、実際は兵士同士で命のやり取りがあるのだと、そういう机上の戦争と最前線とのギャップを描いていくのだと思ってたから、今回のエピソードには面食らった。

「オブジェクト同士の戦いのみで勝敗が決する」戦争しか知らない兵達のぬるま湯感というものを、もう少し積み重ねていけたのならまだ納得できたのかもしれない。それにしても、いくらなんでも…とも思うけど、英雄視される程の偉業を成し遂げたのだと思える説得力は欲しかった。二人でおしゃべりしながら敵地に侵入して、おしゃべりしながらあれこれ細工を凝らした結果捕まって、殺される危険は何度も訪れたのに敵将が迂闊すぎて助かった、というのは偉業といえば偉業だけども。

キャラのセリフ回しからくるやりとりでカッコ良さを演出することに傾注しているようで、背後から撃たれる恐れのない個人と個人のバトルモノであればこういう雰囲気もありだと思うけど、集団同士のぶつかり合いにはフィットしない。ふたりで敵地に乗り込んでるというだけでも油断ならないのに、そんな状況で喋り倒してたら別の意味でハラハラしてしまう。

戦争モノの一風変わった切り口を期待したんだけども、リアリティのラインが浅めで戦争モノとしての説得力に乏しいのは残念。そうなると視聴の動機となる引っかかりが無くなってしまうので、なにかひとつでもあるといいのだけども。ともかくもう少し付き合ってみよう。