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コンクリート・レボルティオ 超人幻想 3話

神化42年2月。サイボーグで刑事の芝来人は、超人課に捜査を阻まれながら連続爆破事件を追っていた。犯人は軍事用ロボットを作っていると噂の八束重工を狙っていると読んだ来人は、工場に向かう途中で一人の少女と出会う。

神化47年2月。終戦後も孤島で戦争を続けていた一人の兵士の帰国に国中が熱狂するなか、人知れずもう一人、帰国を果たした兵士がいた。来人の姿もそこにあった。

 

今回はまず、超人課が超人を保護するという名目で警察の捜査の先手を掠めて行ったところがポイント。さり気なく展開していったけども、目的のためならそこまでするのかと。「超人を保護する」という名目もどうだか怪しくなってきた。

そして今回はロボット同士の恋とサイボーグの片思いのなかで「人とロボットの境界線」とはなんぞや、ときた。戦時下で極秘裏に開発された男女二体の「人造人間」は、それぞれ人に扮して敵地に潜入し、敵地で「合体」することをプログラミングされている…となんとも艶かしい話だけども、戦争が終わってもなお彼を探し続ける人造人間乙號・美枝子の行動は、任務だからという冷ややかなものでなく、まるで恋する女性のそれで、そんな彼女を「所詮はプログラミング」としながらも恋してしまっている来人や、そう思ってないのにそう嘯く爾郎と、「でも人間だってそういう風に作られてるから…」と情をぶつける輝子、考え方捉え方の違いはあっても、皆一様に美枝子が人であると思っているところに風情がある。

真実とは、真理とはどこにあるんだろう、何が正しくて何が間違っているのか…ロボットと人の在り方や正義の定義など、その時代を生きる各々の本音と建前も含めて、あらゆる方面に複雑に絡めあいながら盛り込まれている。そしてその当時の人々が抱いた疑問に、今観ているものが答えられない…少なくとも僕は返答に困る。今は神化なら90年10月か…。