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アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 5話

神化41年8月。米軍による怪獣の軍事利用に対する反対派のデモが活発化するなか、「日本怪獣電波」にて量産したガゴンによる騒動を起こした後逃走した松本が、米軍が喜界島沖に投棄した怪獣兵器を密かに回収し逃走を続けているとの情報を得た超人課は、彼の足取りを追う。

非核三原則日米安全保障条約…「怪獣」に色々含みをもたせているようにも見えたけども、最終的に「怪獣ファンの主張」にオトしてきたのは意表を突かれた。怪獣だって生き物なんだ、被害者なんだ、という怪獣作品に対する一部の風潮に対して、すべてを破壊し尽くす怪獣に魅了されるという事はあるし、人間の理解が及ばないから恐ろしく、こっちの気持ちなどお構いなしに暴れまわるからたまらなく好きなんだ、それの何が悪い!という主張のようにも見えた。それを体現する松本がその本懐に殉じたのは、そういう主張を松本を借りて作品世界における現実で行わせることに対する遠慮のようなものなのかもしれない。

もちろん史実をモチーフにしといて言いたいこと言ってスッキリ!というだけの内容でなく、モチーフにした史実やその時代を生きた人々への敬意もしっかり込められていた。メガゴンに光を当てた博之くんの動機は、松本たちとは違うものだろう。それは大人たちに翻弄されて文字通り怪獣に成り果てた「弟」に対する引導、介錯のようなものだったのかもしれない。

超人のためなら多少の犠牲も厭わないという超人課の正義の内実を知りつつ、それに追従するようにみえる笑美の動機は爾郎への愛にあって、したがって笑美の正義は爾郎への愛にある。超人化と歩調をあわせているようにみえる彼女が今後どう行動していくかも楽しみだし、事実を知った爾郎が笑美の愛をどう受け止めるのかも楽しみ。これは今後爾郎が超人課を去るという未来が予め知らされてるから、本作とこれからどう付き合っていくかこちらも視座を整えることが出来て、つくづくよく出来た構成。

輝子の「私の中にも、います、怪獣!」など、キャラの言動にテーマやモチーフを隙あらば絡めてくるのも上手い。ノッている作品はこのように一本芯が通っている。あと輝子の二種類の「呼び捨て…」に変顔もキュートだった。これはご褒美。