櫻子さんの足元には死体が埋まっている 7話
高校の文化祭に来たがってた母親が急遽来られなくなった、という正太郎の話に、なら私が行こうかといつになく乗り気な櫻子さん。文化祭当日、正太郎のクラスの催し物・メイド喫茶のパンケーキを堪能した櫻子さんは、さっさと本来の目的らしかった理科室へ向かい、骨格標本を鑑賞。そこへ現れた生物教師・磯崎は、これもなにかの縁と、昔勤務していた理科教師の残した骨格標本の整理の手伝いを櫻子さんに依頼。櫻子さんはかぼちゃのモンブラン3つで快く引き受ける。
…と、あらすじに起こすとなんだかユーモラスな内容に思えるけども、演出はしっとりと、どことなく深刻な雰囲気。個人的には、どうせならコミカルに振り切れたほうが櫻子さんのキャラが引き立つのになあ…と思うんだけども、OPやEDからしてシリアスに泣かせにいきますよと言ってるようなものだし、ここまで来てそれを言ってもしょうがないかともう腹をくくることにしよう。
僕自身、櫻子さんの口から出る言葉を額面通りに受け取らないくらいには歳を重ねているので、正太郎が櫻子さんの死生観や倫理観にいちいち動揺するところはもどかしいではあるんだけども、これも正太郎の立ち位置から物語を描いてるからだろうと納得はできる。
おそらく、昔の理科教師・佐々木先生が残した夏子さんの遺骨にまつわるエピソードが、櫻子さんのかつての飼い猫にまつわるエピソードに重なる、今の正太郎には理解の及ばない情のかたちを提示するエピソードとなるだろうと予想。設楽教授とのシーンは終盤に向けての準備に入ったといったところか。