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アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 9話

通報を受け駆けつけた警察の捜査をよそに、犀川と萌絵はそれぞれ事件を推理する。そしてついに真相を突き止めると、事件の種明かしの序章といった回。

定期航路でやってきて、船酔いでえづきながら上陸してきた女性、はて…と思ったら1話で登場した萌絵の恋敵、儀同さんでした。すっかり忘れてた。ともかく犀川と親交があるらしい彼女は記者として真賀田研究所を訪れたわけだけど、萌絵と犀川の間に割って入るキャラとして「記者」という肩書は実に都合がいい。そして本当に萌絵の心を乱すためだけに登場したかのような扱いがまたなんとも可笑しく。おそらく今後それ以上の意味を持たないキャラでしょう。少ない話数で彼女に時間を割かなかった判断がGOOD。唐突に出てきたぶん萌絵にとっての邪魔者感が意図してか知らずか、ともかく際立った。

儀同さんから語られる犀川との関係に、いちいち取り乱す萌絵が初々しくて可愛らしかったし、犀川が事件の中で真賀田四季を見据えていることにも嫉妬を覚えるところもなんとも可愛い。そして、「真賀田博士が見ていた景色を見たい」という犀川にムッとした萌絵、そこへ「だから君とここにいる」と付け足す犀川がまたなんとも…(脳内で『talking』が流れる)事件解決に向けてドドッと展開していくかと思ったけど、萌絵の恋物語としてのストーリーも抜かりなく盛り込んでくる。というよりも、本作はこの恋物語路線のほうが本線と言っていい。なぜなら、事件の謎を解明するのは「僕らと違った景色を見ている者たち」で、僕らは蚊帳の外だから、である。ここに本作の魅力がある。

真賀田四季が開発したOS・レッドマジックの暴走とリセットによる復旧、そこで見えてきたシステムの隙、時間設定…。これらのトリックを突き止めるのに、犀川はじめ情報処理に長けてる方々が専門用語で会話し合点する。そこに視聴者にわかりやすく…といった配慮は一切ない。僕らは儀同さんと同じ立ち位置から「どういうこと?」と首を傾げつつ、その光景を見守る。そこにいるような臨場感と、犀川や萌絵、そして真賀田研究所スタッフが高い知識を有しているという説得力が補強されて、現実の世界ではめったにお目にかかれない面々とその状況に好奇心がくすぐられて興奮を覚える。置いてけぼりにされてることが嬉しいというか、エリナの唇を奪ったディオに対して悪友たちがディオに抱いた感情のような。そこにシビれる!てやつ。

いよいよ事件解決へ、ということでミチルと対峙する犀川。録画のトリックや部屋に誰が居たのかなどあれこれ想像してみたくもなるけど、ここは儀同さんと同じ立ち位置で思考停止しつつ次回を待とう。きっと気持ちいい「へぇ」体験なり「アハ!」体験ができるはず。