読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 12話

ブルワーズの売った喧嘩を買うことにした鉄華団&タービンズ。デブリ帯にブルワーズが潜んでいると睨んだオルガらは、足の早いバルバトスと百里を斥候に出し、本隊は後からついて来ると見せかけて敵の側面を突く作戦に出る。そんな中、昭宏の生き別れた弟・昌弘がブルワーズに居ると知った仲間たちは、兄弟の再会をサポートする。その甲斐あって、戦闘の中で兄弟は再会を果たすこととなった。

名瀬がブルワーズとの喧嘩を煽るようにオルガを誘導するやり取りに、一抹の不安を覚える出だし。後の伏線となるのか、はてさて。テイワズだけで共有されているはずの航路の情報もブルワーズに漏れている可能性が出てきて、テイワズに内通者が居そうであると…そうなるとメリビットさんが怪しいように見える…など、不穏な伏線らしきものを撒き始めてるように見える。

鉄華団という家を得て、仲間という家族を得た昭宏と、ブルワーズで今まさに宇宙のゴミとして扱われている昌弘との、認識の乖離が痛々しく、切ない。どうせここで救われたって、ゴミに未来など無いんだ、そう自分の問題のように語った昌弘だけども、仲間を殺しておいて、自分だけは助けるという昭宏の身勝手に、親兄弟しか家族を知らない自分の気も知らずに、兄の方は自分どころか両親を失った悲しみもどうやら忘れて、赤の他人を家族としてよろしく過ごしていたらしい、ということも相まって、整理のつかないほどに逆上したのだろうと思えた。ここで昭宏に救われても、仲間は戻ってこない。両親も戻ってこないし、兄にも失望した。そして、いずれ今度は誰かを殺すのだろう。ゴミのような仕事を、ゴミらしく無機質に。そんな絶望に支配された昌弘が、偽りの家族に、ひとときの温もりに浸ってそのことを忘れているらしい昭宏に、身を持ってゴミの末路を見せる…。なんという悲劇。そして決して絵空事ではない、現実にこの国で、世界のあらゆるところで、こういう問題が今まさに起こっているのだろうと、胸が締め付けられる一件。

そして昌弘の行動が、冒頭の名瀬の不穏さと絡んでいるようにも思えた。宇宙ゴミなどと罵られながら、雇い主のために働き、その仕事で宇宙ゴミが生まれる。昭宏もまた、家族などと浮かれているが、雇い主にうまく手懐けられているだけで、やっていることは同等だぞと、ゴミのような、ゴミに相応しい下衆な仕事をしてるんだぞと、それを思い出せ!と、そう言っているように思えた。

今回のエピソードは、「家族」というワードに惑わされて、マフィアの傘下でクーデターの手助けをしているという現実を忘却していることを思い知らされたエピソードでもあった。