アニメられる日々

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アクエリオンロゴス 総感

IT企業「ネスタ」CEO・剣崎荘厳は、軽薄な現代の文字文化を滅ぼすべく、創世の書を用いて異世界・ロゴスワールドの任意の文字をMJBK(文字化け)に変質させることにより、現代社会のその文字を暴走させる。それに対抗すべく組織されたディーバの、創声力を持つ創声部のメンバーがベクターを操ってMJBKと戦う。

「文字が消えればその概念や物質も消える」という設定通り、辻褄よりも勢いでトントンと進んでいく作品。ネットでの言語文化の批判が一番の動機となってるのだろうけど、それよりもキャラの個性からくる可笑しみを前面に出して、勢いでドドッと展開していくことでとっつきやすいライトな作風となった。

シーズン2に入り、荘厳から総に悪役が取って代わった当たりからシリアス色が強くなり、勢いの中で独特の可笑しみを生むという持ち味が薄れたのは惜しい。努虫の死も、総の身を呈した勤めも、ここまで無茶苦茶に展開して良いのなら、都合よく無かった事にしても良かった。古代人や荘厳の私怨によって起こった迷惑極まりない騒動の中で、律儀に死の宿命を背負わされた努虫や、異世界で孤独に縛られる運命の総が不憫だ。

癖のあるキャラデザはすごく好き。爽快なOP曲も作風に合致していて良かった。