アニメられる日々

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終わりのセラフ 総感

突如人類社会が崩壊し、吸血鬼たちにさらわれ家畜のような生活を強いられていた子どもたち。その中の優一郎とミカエラは、計画を練って脱出を試みるも、からがら逃げ出せたのは優一郎のみ。逃げた優一郎は残存した人類で組織される「日本帝鬼軍」に保護され、吸血鬼と戦っていくこととなる。残されたミカエラは吸血鬼にされ、人類との戦いに駆り出されることとなった。

絵画のような背景の描き込みとアニメナイズされたキャラクターデザイン、その境界であるキャラの線画の太さが印象的で、一見の価値ありの映像。人類対吸血鬼の単純な構造と新味のないやりとりや展開は退屈に感じたけども、2期目に入ってから帝鬼軍・吸血鬼側それぞれ内部に分裂が見られ、関係が複雑化すると見ごたえある展開になっていった。そんな敵も味方もわからなくなるような乱戦がピークに達したときに、優一郎とミカエラが再会を果たすというタイミングがまた良く、かつての友が敵味方に分かれてまごまご葛藤する…という退屈な展開にならず、スッと共闘路線に移ってくれてスッキリとした展開となった。

ED映像に結びつけるようなラストも粋なもの。今後の展開に期待したい。