アニメられる日々

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ノラガミ ARAGOTO 総感

毘沙門の抱える多くの神器に紛れた悪意から始まった2期。開始早々ごてっと重い章からのスタートとなり、数話かけて鬱憤を募らせる展開は胃にヨロシクナイけども、それが晴らされた時の爽快感がたまらなく、こういう感覚は久しぶり。

今期で毘沙門とのわだかまりを解き、雪音との信頼関係を深め、ひよりによって神としての足場を得て、恵比寿との一件で過去を絶ち、福の神として人々を救いたいと夜ト。不良の更生物語のようで興味深い。恵比寿との一件での夜トの変化は、ガッチャマンクラウズでいうところの「内発性を高める」の好例のように思えた。

野良との縁を切るシーンで、野良が瞬間的に焦りを見せる、その声の演技もすごく良かった。夜トとともに長い間人を斬ってきて、その事にお互い何の呵責も抱いてなかった、そう思っていた野良にとって、現在の夜トの振る舞いは一時の気の迷いくらいにしか思ってなかったかもしれない。どうせまた「こっち」に戻ってくる、戻らざるをえない、なにより長い付き合いだし…そう思っていたかもしれない野良が、夜トに縁を切られる、その瞬間走馬灯のようによぎる過去が切ない。縁を切られた野良の、身を切られたような姿に胸を締め付けられた。

ひよりのデート回が伏線として効いてくるラストもズシンと来る。ひよりの唇を奪った男に夜トの昔の女が敵として立ち上がってくるとは…修羅場かっ!まだまだ思いエピソードは続きそう。続編も是非!