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コンクリート・レボルティオ 超人幻想 13話

神化43年8月、SPRによる会見で、小笠原での超人人体実験の実態と超人課の関与が公にされると、デモの気運が一気に高まり、同年10月21日の世界平和記念日にはデモ隊と警官隊との大規模な衝突が発生。その裏で、超人たちのそれぞれの正義もまた衝突していた。

今回もキャラクターや装置などの動きがユニークで賑やかで楽しい回でした。おっさんがやると嫌らしい行為でもウルがやると可愛らしい。久々のアースちゃん登場についテンションあげあげしてしまいました。

改訂超人法の真の狙いが隔離政策にあったことと、改訂超人法を妥協案として容認していた秋田が三矢議員に乗り移ることで阻止したことで、秋田ら宇宙人たちの目的が超人と人間を導くことにあったのが明らかになり、秋田の正義の輪郭がはっきりした。一方の里見の目的は、多種多様な超人の定義を都合よく一本化すること…人を進化させたものを「超人」とし、その「超人」によって管理統制される社会にしていくことにあるように伺える。そう考えるとアメリカ側やマスターウルティマとの関わり、人体実験の目的とも繋がる。社会を導いていくという点では秋田らと同じように見えるけど、多種多様な超人と人とが対等な関係にある社会を目指す秋田らと、里見らは自らが「超人」と定義した存在に総てを同化していくような社会を目指していて、その先にあるのはスーパージャガーの居た25世紀にあるのではないだろうか。改訂超人法は、里見にとってみれば超人にテコ入れできなくなる邪魔な法律で、秋田にとってみれば超人保護の観点で理想的な法ではなかった、ということだろうか。だとすると、秋田の正義が皮肉にも里見の正義にも合致したことになる。今後も予断を許さない巧妙なストーリー構成だ。

超人たちに目を向けてみると、輝子の望む爾郎像を爾郎は無理して演じてるのではないか、そう心配する笑美の視線から、笑美の「正義」が爾郎への愛にあることも今回ではっきりした。人を食い物にしか考えていない魔女の、異質な姿でしかない「輝子」を、救いながらも「本当は殺したいところなんだけど」と考えるのは、輝子の本性が危険な魔女だからだけではなく、「輝子」が爾郎を無理させていると考えてるからなのだろう。でも爾郎が望むなら、助けざるを得ない…愛してるんですなあ…暴走した爾郎を身を挺して鎮める笑美の姿が切なくも美しい。

超人は誰も守ってくれない、超人が活躍して人々が称えるという構図は幻想だというクロードに対し、そんなことはない、俺は「正義の味方」になるという爾郎の、暴走というピンチを大勢の超人たちが「正義の味方」となって協力して救う展開はジーンと熱くこみ上げるものがあった。クロードこと神が、爾郎のような超人を望まれておそらく人体実験を施された結果、爾郎のすべてを憎悪するようになったという背景も明かされて、その報われない最後もまた胸を打つ。

アースちゃんがー!!という画、今後そうなることがわかっててもドキッとする。アースちゃんは人々の救いを求める声が糧ということだけど、最後に誰の救いを求める声に反応したんだろう、笑美か、爾郎か、クロードだったりして。金属に押しつぶされそうになる瞬間にアースちゃんとつながり、その最後とともにアースちゃんも停止してしまった…とか。

爾郎の力のモチーフが原子力エネルギーにありそうに見えたけど、これは「制御困難な膨大なエネルギー」という部分以上に拝借した意味を持たないと思ったほうが良さそう。

爾郎が超人課を去った理由が笑美との「輝子と二度と会わない」という約束だったのが可笑しくて、その後の7話の森野家エピソードでの笑美の「怒ってないから帰ってらっしゃい」が思い出されて、いじけて出てった子をツンデレ気味に諌めるお母さんみたいでじわりと可笑しい。

さて、ここで1期はおしまい。ひろげた風呂敷を畳んでも畳んでもこぼれてくるたっぷりの内容をどう畳んでいくのか。2期が楽しみですねえ。