アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

ご注文はうさぎですか?? 総感

西欧を思わせる木組みの家と石畳の街の、カフェ「ラビットハウス」のチノ・ココア・リゼに甘味処「甘兎庵」の千夜と紅茶店「フルール・ド・ラパン」のシャロを中心に、チノの友人マヤとメグ、作家の青山ブルーマウンテンさんと、年齢も所属も様々な面々の日常の中での交流を描いたコメディ作品・2期。

1期と同様にささやかな日常での彼女たちのささやかな触れ合いから可笑しみを見出す内容だけど、1期で家庭の事情を隠していたシャロやティッピーの秘密、青山ブルーマウンテンさんとチノのおじいちゃんとの関係など一通り説明が済んでいることから、今期はよりバランス良くキャラたちの魅力を引き出せていて楽しかった。

物語の根底に母親のいないチノの寂しさがあり、それを内に押し殺して気丈に振る舞う姿勢に、ココアや友人たちが寄り添うことで慰撫する様子がキュンとくる。表面的な可愛らしさだけでなく、すべてを包み込みたいという愛情をくすぐる内容。子どもたちの友情や愛情を描く上で湿っぽくなりそうなところを、コメディの雰囲気を損なわないよう言葉を飲み込むという場面がみられるのも特徴的で、それがかえってしっとりとした雰囲気を演出しているのだから素晴らしい。見事なコントロール。

最後のEDを、映画のそれのような雰囲気にするのも良かった。これまでを振り返る映像と名残を惜しむような曲に、ああ…終わってしまった…という寂しさがこみ上げる。