アニメられる日々

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僕だけがいない街 1話

ピザ屋のアルバイト店員で売れない漫画家の藤沼悟は、事故や事件など悪い事が起きる前兆を察知するとその数分前に時間が遡る現象、「リバイバル」によって、度々トラブルに遭遇してはそれを解決してきた。ある日、ピザの配達中、暴走するトラックに轢かれそうになっている子どもを助けたものの、自身が事故に遭い入院。退院後、自宅アパートに戻ると、事故の件を聞いて駆けつけた母が、料理を作って待っていた。泊まっていくという母の口から、悟が小さいころに巻き込まれたという事件について語られる。

ちょっぴりファンタジー・すこしSFで、ずしりと重みのあるストーリーのミステリー作品。何者かに「お前がなんとかしてみせろ」と言われてるようだと悟が語るように、「リバイバル」によって悟の解決していない過去の重大な問題を解決する、という物語になりそう。

悟の過去の事件の記憶が、母によって呼び起こされ、悟の「リバイバル」によってその過去の事件が今その身にも迫っている、と母のほうが感づき、そして…という緊迫の展開にハラハラ、衝撃の展開にドキドキ。これは面白い。悟の年齢が僕とほぼ同じなので、幼少期の悟が通う学校の垂れ幕の「昭和63年」の記載にドキリとした。当時を感じさせる背景も描かれるのだろうか。そっちも楽しみ。

悲劇的なスタートとなったけど、「リバイバル」が悪いことを解決するための補助的役割の現象であることから、波乱に満ちてても救いもある内容となりそう。悟の成人時の声の演技が、いわゆる役者的自然体演技であるために、他のキャラやそもそもアニメとの調和が上手く行ってるとはいえず、慣れるのにはしばし時間を要したものの、慣れてしまえばこっちのもの。展開のテンポが良く、情報の出し方や順序立ても上手くて、ストーリーを緊迫感あるものに仕立てていて好印象な出だし。今後も期待できそう。