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アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

昭和元禄落語心中 1話

刑期を終えて出所した与太郎が真っ先に向かったのは「寄席」。服役中に慰問に来た八代目友楽亭八雲の演目「死神」に惚れ込み、八雲に弟子入りするためだった。なんとか弟子にはしてもらえたものの、才能よりも興味本位で連れてこられた与太郎は八雲に稽古をつけてもらえず。二代目助六の娘で両親の死後は八雲の世話になっている小夏を通して助六の落語を吸収していく与太郎を、八雲は快く思っていなかった。ある日の寄席、八雲の演目の際に事件が起こる。

主人公・与太郎がいきなり行動するところから始まり、その過程で彼や八雲や小夏の経緯を汲み取れる作りになっているのが素晴らしい。テンポよく物語が展開していく。小夏役の小林ゆうさんの演技がまた素晴らしく、感情が高ぶった時の声の荒げ方、声のかすれ具合がなんとも雰囲気があって胸に突き刺さる。

伝統芸能である落語をテーマにした作品らしく、滑稽さとその裏の激しい人間模様がそれぞれ鮮烈に描かれていて、またその調和が見事。落語のテンポで日常も進んでいくので、激しい情のぶつかり合いもいたずらに時間をかけるでもなくスパっとトトトンとテンポよく進んでいって、それがかえって儚くそしてさっぱりと粋に感じられる。漫才や落語はテンポが重要、そのことをきちっと踏まえたセンスの光る構成。画作りから音作りまで劇場版のように贅沢で、ため息の出るほど素晴らしい1話でした。