アニメられる日々

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ブブキ・ブランキ 1話

長い眠りにつきながら、時折その使命を思い出したかのように徘徊する古の巨大人型兵器らしきもの、「ブランキ」。天空に浮かぶ緑豊かな「宝島」で、一条家はブランキ「王舞」の心臓を代々守りつつ、徘徊するブランキたちを上手くやり過ごしながら平穏な日々を過ごしていた。しかし双子の姉弟・薫子と東が6歳の誕生日を迎える頃、王舞を守るために身体を酷使してきた母・汀の体調が悪化。薫子は母を支えたい一心で王舞を制御して見せようと試みるが、それが原因でブランキたちが一斉に暴走してしまう。汀はひとり暴走を食い止めるために島に残り、夫と姉弟を王舞とともに地上へ逃がした。それから10年後、東京で10年前のブランキの暴走による厄災の慰霊式典が行われる一方で、東京にやってきた一条東は「ブブキ警察」に捕らえられてしまう。

天空の島に残る古の歴史の影、語らずとも理解できる描写が上手い。開けてはならないパンドラの箱を開けることで始まる物語といい、観る者の視聴体験を上手く利用した説明の省き方が秀逸。説明に多くの言葉を要しそうなSF・ファンタジーな飛躍した世界を、状況を見せるだけでうまく説明してみせた。

ブブキ・ブランキ、漢字表記で「舞武器舞乱伎」。政府を牛耳る万流玲央子といい、「キルラキル」を思い起こさせるが、そう考えてみると本作はキルラキルのように、これから子どもたちが体制に傾いて…いや舞武いてひっくり返していく物語になるかも知れない。なるほど王舞って歌舞伎者(傾奇者)のことなのか…。

ストーリーのつかみはバッチリ。あとはどうストーリーに新味を持たせてくれるかというところが評価の分かれ目か。フルCGアニメーションはよりアニメチックに進化していて、映像でも魅せてくれそう。