アニメられる日々

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ヘヴィーオブジェクト 総感

超巨大兵器「オブジェクト」の登場により、オブジェクト同士の戦闘が戦争の勝敗を決める時代。正統王国軍の戦地派遣留学生・クウェンサーと、同い年で同軍上等兵のヘイヴィアは、アラスカ滞在中に襲ってきた敵オブジェクトを生身で撃破してしまったために英雄視され、各地の最前線に駆り出される羽目になる。

 

本作の見どころは大きく2つ。ひとつは通常兵器ではまず歯がたたないとされる敵オブジェクトを、クウェンサーとヘイヴィアがどう攻略するか。もう一つはクウェンサーとオブジェクトパイロットの少女・ミリンダとの恋。主要キャラ3人は未成年で、他のキャラの平均年齢も若い。舞台は戦場でも、学園部活モノドタバタラブコメテイストで、ライトな視聴感。戦争モノを観る姿勢だと非常に居心地が悪いけども、学園部活モノとしてなら落ち着いて楽しむことは出来る。

最後まで馴染めなかったのが、クウェンサーとヘイヴィアの洋画的にウィットなセリフ回し。中年くらいのキャラならフィットするかもしれないけど、未成年の会話と思うと不釣合いで正直気持ち悪かった。ビジュアルが端正で若々しいので尚更。原作者の「とあるシリーズ」のキャラだって学生めいてリアリスティックなセリフ回しではなかったけども、学生キャラ的言い回しというか時代性や世代感は踏まえていたのでこういった違和感はなかった。おそらく洋画的なものを意図的に目指したのだろうけど、いい効果が得られたとは思えない。

ともあれ、あの手この手で迫り来る敵オブジェクトをあの手この手で攻略していく面白さがあったし、個性的なキャラたちとそれにまつわるエピソードも同様にバラエティに富んでて、終始退屈することなく楽しめた。

好きなキャラは「おほほ」さん。特に最終話で彼女の見せる表情ひとつひとつが良くって可愛らしかった。