アニメられる日々

アニメ感想ツイート保管庫(暫定

話数単位で選ぶ2019年TVアニメ10選

荒野のコトブキ飛行隊

1話「月夜の用心棒」

水島努監督のオリジナル作品は導入が抜群に良いのですが、本作もうっとりするくらい良くって、実写の大作映画的な趣があります。はいここからスタート!で被写体が動き出すのではなく、状況が流れるように動くところでカメラが回り始める、という感じですね。とりとめのないように見える会話のなかに説明を盛り込み、今どこにいるかという説明をガルパンの学園艦のようにサプライズとして演出したり、空中戦をたっぷりと見せたり、因縁の相手らしき機体との遭遇戦で当面の見どころを示唆したりと、導入として完璧な1話でした。

 

さらざんまい

6話「つながりたいから、諦めない」

 一希が弟・春河に自身の秘密を晒してしまった件でカッパからヒトに戻れなくなった3人が、カッパの姿のまま春河を救うために奔走する様子がユーモラスで、また健気に移りました。ユーモラスに悲しみを包んでなお滲み出てくる悲しみが、かえって際立って胸に刺さりました。

 

厨病激発ボーイ

2話「天使か悪魔の生まれ変わりか」

 菜々子への関谷のストーカー行為を止めさせるため、菜々子と中村が付き合っているという芝居を打つのですが、中村の邪気眼っぷりとそれに動じずついていく菜々子との掛け合いが可笑しかったです。ベタだけども的確にツボを突くネタにやられてしまいました。

 

ヴィンランド・サガ

18話「ゆりかごの外」

トルケル軍の追走とアシェラッド配下の裏切りの混乱の中で、神父がクヌートに説く愛が鮮烈に印象に残りました。母の子に対する想い…われわれが愛と思っていたものが愛ではなく差別だという指摘に、横っ面を張られたような衝撃を受けました。こういった思いもよらないものの捉え方との出会いがあるから物語って素晴らしいですね。

 

荒ぶる季節の乙女どもよ。

3話「バスガス爆発」

小説家を志す本郷が、ネットを通じて性を知ろうとチャットの相手に会うという展開になるのですが、こういう場合ネットで知らない人と会うのは危険だという説教が入るか、またはひどい目にあうという流れになりがちですが、そうはならずにチャットの相手が同じ学校の先生で、それに気付いた本郷が先生の弱みに付け込んで文芸部の顧問になってもらう、と面白くなるように展開していく大胆さに膝を打ちました。 

 

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 魔眼蒐集列車 Grace note

12話「魔眼蒐集列車6/6 雷光と白夜」

英雄王の背中を追い続けた一人の少年のたどり着いた一つの到達点として、グレイの自身の人生の出発点として、 本作のクライマックスにふさわしい圧巻のバトルアクションを交えて描いた渾身のエピソードは圧巻でした。

 

進撃の巨人 season3 part.2

55話「白夜」

瀕死のアルミンとエルヴィン、巨人化の薬を打てば回復するが薬は一人分しか無い、誰に打つ?という究極の2択を迫られるなかで、アルミンを生かしたいエレンたちとエルヴィンを生かしたいリヴァイとが、それぞれ生かしたい理由の正当性を主張しますが、どちらも単に友に生きてほしいだけというエゴが隠せない、という複雑なニュアンスを情感たっぷりに描きました。 

 

まちカドまぞく

9話「期末テスト!!今日の私は頭脳派まぞく!!」

期末テストのカンニングを提案するご先祖と断るシャミ子、ミカンとの付き合いでシャミ子と映画を楽しむご先祖と、置物形態のご先祖が可愛らしいエピソードでした。

 

女子高生の無駄づかい

11話「ゆめ」

 ヲタこと菊池があこがれのボカロP「低所得P」と同人即売会で会うエピソード。漫画家志望のヲタが低所得Pに抱くクリエイターとしてのあこがれと異性としてのあこがれをしっとりと描きながら、コメディ作品としてしっかり筋を通した良エピソードでした。

 

キャロル&チューズデイ

5話「Every Breath You Take」

 アンジェラが大投資家の前で「高い山をも動かして見せる」と歌って1200万ウーロンの出資を勝ち取る一方で、キャロルとチューズデイは様々な人々のお膳立てで立ったライブハウスのステージで「道は風や木々が教えてくれる、この道を行けば良いんだ」と歌う、両者のコントラストをドラマに落とし込んだ会心のエピソードでした。

 

 

総感

今年は全体的に良いという作品はあってもこの一話がいい!というふうに抜き出すのが難しい構成の作品だったりひとつの作品に良いエピソードが複数あったりで、10を選ぶのは簡単でもひと作品から一つだけ選ぶというのがなかなか難しいですね。そこが楽しいところでもあるのですが。全体的にはいまいちだった作品でもこうして良かった部分をピックアップできるというのも本企画の魅力ですね。