アニメられる日々

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放課後のプレアデス11話

「今」があまりにも楽しくて「永遠に今が続けばいいのに」と願う、それでも時の流れや出会いと別れは否が応にも状況を変化させる。

子供の頃の席替えや進級・卒業と大なり小なりそういった出来事の中で心が揺らいだりするものだけど、本作ではそういったささいな共感を誘いつつ、もっと深刻な心の揺らぎ…大事な人との別れや人生を左右する選択に焦点を当てて、かつそれを乗り越える勇気や、困難に対する気の持ち方などをメッセージとして盛り込んでいるように感じた。

一足先に道が定まったことで元のコミュニティを離れることになったすばるの戸惑いと、だからといって引き止めたり戻ってきてとせがむでもなく今出来る事をする、そして自分たちも「変わる」。そんなあおいたちの、あおいたちなりのすばるへの友情の示し方に強く心打たれた。

そして、すばるを「今」に留めるのでなく、また自分たちが「今」に留まるでもなく、前進しよう!ジャンプジャンプジャンプ!…その先に居たのが一足先を行っていたすばるだった、てのがもう素晴らしくて。伝えたいものがはっきりしていて、それを物語に盛り込むテクニックが素晴らしい。

あとは病床で絶望の中消えるのを待つばかりだったみなとくんが、捨てられた欠片を再び集めて今度は何をするのか。変わったようにみえても変わらないものもあると再確認したすばるが得た「新しい魔法」が意味するものは。それらを通して最後に何を語ってくれるのか。期待したい。