アニメられる日々

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Charlotte 12話

病室で目を覚ます有宇。友利の無事を聞いて胸を撫で下ろすも、熊耳は助からなかった模様。能力を巡ってのトラブルは今後も続いていくのだろうか…というお話。

前回の波乱の展開が嘘のような穏やかなエピソード。それだけで1話分のエピソードが生まれそうなイベントも多々ありで、1クールであることが悔やまれる場面も多々あった。

熊耳の死、それに対する仲間たち、そして準翼のリアクションだけで1話分くらいの物語はあっただろうし、そもそも今更ではあるけども、準翼たち視点の経緯だけでも3話分くらいのボリュームはあったのではないか。

柚咲と美砂に対して、大切な人に今のうちに、いやすぐに会っておくべきだというエピソードも良かったし、常に柚咲とすれ違う美砂からの油砂に対する感謝と別れの手紙も凄くいいエピソードだった。こちらも1話内の小エピソードに留めておくには勿体無いエピソード。

一足先に快復した友利からの提案、総ての能力者の能力を奪えば丸く収まる…けど、何千何万の能力者の能力を奪うっての無理だし、奪えたとして有宇の身に何が起こるかわからない、「化物」になるかも…という件でいよいよOP曲「Bravely you」の歌詞をなぞる展開になってきた。

無謀だし忘れてという友利に、いや、やろう、と有宇。今度は俺が友利を守りたい、友利が好きだから。とさり気なく、でも迷いなくはっきり告げた有宇と、「はぁ?」と動じること無く、でもはっきりと何いってんのこいつみたいな反応を示す友利との温度差が可笑しい。有宇からすれば自暴自棄になってた時にずっと傍で見守ってて、勇気づけてくれた人、好きになった人だけども、今の時間軸の友利にとってそれはなかった出来事なので、口頭で説明されて悪い気はしなくても、やはりピンと来なかったのかもしれない。この計画を成功させることができればきっと好きになるはず、というように、友利が有宇を好きになる説得力は、有宇がこれから作っていかなければならない。このへんの状況や立場の違いからくる気持ちの温度差の描き方は上手い。

もっとも、あの歩未が亡くなってひでんのオムライスを作った時間軸の友利でも、有宇に告白されれば同じように「はぁ?」となったのかもしれない。とらえどころのない表情や態度で内面を覆い隠す彼女の、そのとらえどころの無さが愛おしくもあるのだけども。

必ず帰ってくること、約束。指切りで「この手を信じた時勇気を得れた」であろう有宇。餞別に友利がくれた単語カードは、この先に待ち受けている困難の中で、有宇を支えてくれるだろう。たとえ化物になろうとも、必ず帰ってくる結末を期待したい。