GOD EATER 総感

荒廃した世界を跋扈する「荒神」から人類を守る「ゴッドイーター」たちの戦いと、世界が今に至るまでの物語。

緻密な描き込みと手塗りのような質感の色使いの背景と調和したキャラの塗りが特徴的な作品で、動きの演技や凝った演出も目を見張るものがあり、放送開始前から期待を寄せていた作品。

序盤は、期待通りの画でウットリしたものの、ストーリー的にはこれといった起伏が感じられず、方向性も見えてこないので少々不安ではあった。総集編が多いのも不安の一端となったけども、クオリティを最後まで維持してくれたのは有難い。ガタガタで駆け抜けるよりも、途中でも構わないし待つ必要があるなら待つから最後まできちんと作って貰いたいと思っているので。

ストーリー的には、アリサの合流あたりから、レンカやアリサら「新型」の成長をリンドウたちが促していくのだとわかるとすっと作品世界に没頭できた。

シンプルなストーリーに過去のエピソードを毎回最後に盛り込むことで、無駄なく経緯が説明できて厚みも付与してくれた。９話で終わってしまったのが物足りないけども、本作のクオリティを維持するにはこれが限界だと納得しつつ、またぜひもう一度、アニメの楽しさを観せて貰いたいと期待して、いい仕事でした。有難うございました。