ご注文はうさぎですか？？ １話

進学を機に欧風の街にやってきたココアが、下宿先の喫茶店「ラビットハウス」でチノと出会い、また下宿生活やアルバイト、学校生活などで交友関係を広げながら時にドタバタと、時にしっとりと、ちょっぴりファンタジーな日常系コメディ。待望の２期。

今回は、チノの笑ってるところが撮りたい！というココアと嫌です！というチノとのエピソードと、リゼ・千夜・シャロとそれぞれ情報誌の取材を受けて取り上げられたのに、ラビットハウスだけ取材が来ない…というエピソードを絡めた内容。

可愛さを余すところ無く伝える画作りは今期も健在。ストーリー的にも、笑わないチノの背景にある母親不在が関わっているのだろうか…と想像をかき立てる、それでいて誘導的でない匂わせ方が絶妙。ティッピーの中の人、つまりチノのおじいちゃんが、亡くなってなおうさぎとしてチノのそばに居たいと、チノとティッピー、そしてチノの父タカヒロと、皆がそれぞれ悲しみを抱えていて、その雰囲気をコメディなシーンであっても纏っているから、なんでもないような日々の出来事をドラマチックにしている。

可愛さが最大の武器であることに自覚的で、色気を演出することにもためらわない、というかあざといくらいなんだけども、下品にならないラインを維持しているので、少女たちのいる光景の清潔感が保たれている。

頭から尻尾まで、可愛さを演出することに特化した、尖った日常萌え系とでも言おうか、これは可愛さという凶器です。